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犬の小話 - 無視しても叱っても治らない無駄吠えについて

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こんにちは!カインズ町田多摩境店のしつけ方教室で活動中のドッグトレーナーそえじまです。愛犬はジャックラッセルテリアのモナちゃん(5歳)とレアくん(8月で2歳)です。よろしくお願いします。

犬は吠える動物ですが人間社会で生きていく為には無駄吠えを放っておくわけには行きませんよね。

今回は「無視しても叱っても治らない無駄吠えの対策」についてお話しようと思います。

 

犬が無駄吠えをするシチュエーションは様々で、挙げるとキリがありませんが、以下の3つが代表的な所だと思います。

  • 愛犬が物(他の犬、掃除機、鳥、男性、子供)を見たり、音(風、工事の音)を聞いた時に吠える
  • 飼い主様への要求吠え
  • 留守番中の吠え

 

愛犬が子犬の頃の吠えは何とも可愛い物で、「クゥーン」「キャンキャン」と声も小さく迫力はありませんが、そのまま放置し続けると「グルるる」「ワン!ワン!」「ヴォンヴォン!!」と声も大きくなり回数も増え、とても我慢できる物ではないと思います。

また子犬の頃は吠える事が無かったと思っていても、子犬の頃の「クゥーン」「キャンキャン」は、か細く聞こえても立派な吠えになりますので、早い内に対策を打っておくのが妥当だと思います。

 

最初に無駄吠え対策で考えなければならないのは「なぜ愛犬は吠えているのか」です。上記で挙げた3点を例に考えてみたいと思います。

愛犬が物(他の犬、掃除機、鳥、男性、子供)を見たり、音(風、工事の音)を来た時の吠え

このシチュエーションでは愛犬は「怖い、不安」から、それを追い払う為に吠えている可能性が高いです。

私達には何も怖く感じない物や音も、子犬や社会化不足の犬にとってもは、他の犬や掃除機は未知の物になり、その何だか解らない物体に対して警戒したり、威嚇したり、興奮して吠えていると思います。

子犬の時期に、様々な物や人に合わせたり、音を聞かせたりする目的は、出来る限り未知の物を作らない事になります。愛犬が「これは危険性はない、大丈夫だ」と理解するまで根気強く見せて、触らせ、臭いを嗅がせ納得させる事が重要だと思います。

 

飼い主様への要求吠え

愛犬が飼い主様に吠えたら、愛犬自身に良い事があったので、それを記憶している可能性が高いです。もちろん生まれつきの性格の可能性もありますが諦める必要はありません。

少しだけ犬の性質について、お話します。生後間もない目耳鼻も発達していない時期の子犬は本能から母犬に近寄り乳房を探し授乳しますが、何かの拍子に子犬と母犬が離れてしまい見失ってしまうと、子犬は「キュンキュン」と鳴き、それを聞きつけた母犬が首元を咥え巣に戻し危険が無い様に守る事をします。

ただ飼い主様の元に来るのは最短でも3~4カ月齢頃なので、乳離れは出来ており、これから飼い主様は愛犬が自立していく為の学習教育をしなければいけない時期になりますので、愛犬が鳴いたり、吠えたりしても簡単には要求に応えない様にしなければいけません。

ここで大切なのは無視をすれば吠えが止まる訳ではありません。まず吠えを無視する事で愛犬は吠えても意味がない事を悟りらせます。愛犬も四六時中吠えてはいないと思いますので、飼い主様が吠えていない状態を褒めていく事で愛犬は次第に好んで静かにしている事を選択していくと思います。

更に日頃から積極的にコミュニケーション(遊び、アイコンタクト、オスワリ、フセ、マテ、オイデ)を取る事で「この人に無視されるのは嫌だな、ちゃんと言う事を聞いて行儀よくしていなくちゃ」と思ってもらえる関係性を作る事でより強く吠えの予防につながってくると思います。

 

留守番中の吠え

最後に、留守番中に吠えてしまう愛犬の気持ちは「寂しい」という事が多いと思います。

これの大前提は、愛犬が留守番をする際、出来るだけ外の様子や騒がしくない環境を作り、居心地の良い留守番環境が備わっている事が大切ですが、住環境を整備しても「寂しい」と感じ吠えてしまうようであれば留守番の練習が必要になってくると思います。

まずは留守番と同じ状況を作ります。誰もいない環境をつくり、ケージやクレートに待機させます。もしケージやクレートに待機する事が出来なければ、ハウストレーニングが必要になります。

ケージやクレートに入れて待機させたら、何も言わず家から出て行き、1~5分くらい(吠えずに待てる時間)で家の中に戻り愛犬をケージから出してあげます。これを1日数回行っても良いですし、1週間くらいコツコツ続けていきます。5分吠えずに待てる様になったら、次は10分待たせ、それも出来たら30分と徐々に時間を伸ばしていき、愛犬が「留守番しても飼い主様は必ず帰って来てくれる」と理解するまで教えて行きます。

もしこの練習中に長時間の留守番をさせる事になった場合、寂しく無い様にラジオやテレビの音を付けておいても良いかもしれませんし、ペットシッターの力を借りる事もおすすめします。

 

 

愛犬が吠えるのには必ず理由があります。その理由が解らず叱ったり無視をしても効果は見込めないと思います。愛犬はしゃべれませんが必ずヒントになる仕草やカーミングシグナルを発していますので、日頃から愛犬の事を良く観察して傾向を分析して行くのが吠えの予防になるかと思います。

 

 

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