こんにちは!カインズ町田多摩境店のしつけ方教室で活動中のドッグトレーナーそえじまです。愛犬はジャックラッセルテリアのモナちゃん(5歳)とレアくん(2歳)です。よろしくお願いします。
最近の猛暑は命の危険を感じる暑さとなりました。特に愛犬は人と比べて体温調整が苦手です。
今回は「どうやって愛犬は体温調整を行っているのか」についてお話しようと思います。
愛犬がどうやって体温調整をしているかを話す前に、人と動物の皮膚についてある程度理解する必要があります。
動物の体は全身が皮膚で覆われており、その全体に汗を分泌する汗腺があります。
汗腺には2種類あって、粘性でにおいのある「アポクリン腺(大汗腺)」と水分が多く無臭の「エクリン線(小汗腺)」があります。
粘性でにおいのある「アポクリン腺(大汗腺)」は、人には脇の下などにしかなく、犬には全身に分布されています。
水分が多く無臭の「エクリン線(小汗腺)」は、人には脇以外の全身にあり発汗し蒸発した時の気化熱を奪う事で体温を下げますが、犬には肉球にしかエクリン線が無いため、人の様に発汗による体温を下げる効果はあまりありません。
それでは、犬はどうやって体温を下げるかと言うと、口を開け呼吸を荒くするパンティングで、口内の水分を気化させて体温調整を行いますので、人と比べ気化熱を奪う範囲が狭い事や、元々体温が高いので、暑さには弱い動物と言えると思います。
中には短頭で、鼻の距離が短い体型のパグ、ペキニーズ、ボストンテリア、ブルドッグ等は、呼吸をしづらいので体温調整が苦手な犬種です。
北方出身の、シベリアンハスキー、グレートピレニーズ、シェットランドシープドッグ、バーニーズマウンテンドッグ等の厚い毛で覆われた犬種も同様です。
また肥満気味であったり、子犬、老犬、持病を持っていたりする場合も、熱中症には気を付けてあげて下さい。
熱中症は、気温が高い場所や熱がこもっている場所にいたり、直射日光に長時間当たると、体温を下げようとパンティングをしますが、それでは間に合わず自身で体温調整が出来なくなった場合、全身を作る細胞の主成分であるタンパク質が変質し、細胞が壊れてしまいます。
愛犬が、いつもと違う様子でパンティングをしていたり、よだれを垂らしり、フラフラしたり、異常に体温が高い等が熱中症の症状です。この症状が出たら必ず動物病院に連れていってあげて下さいね。
それ以上に、猛暑で無理な散歩や遊びをさせない事、小さな変化を見逃さない事で熱中症のリスクを減らし予防してあげる事を一番に考えてあげる事が大切だと思います。まだまだ暑い時期が続きますが楽しいワンコライフをお過ごし頂ければと思います。
- 参考文献:愛犬救命マニュアル 愛犬救命協会 こぐれやこ・加藤志乃著
- 参考サイト:熱中症になりやすい犬種って?(http://www.petline.co.jp/note/dog/heat/heatstroke_dog_type/)
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