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犬の小話 - 愛犬はどうやって飼い主様を見つけ判断するのか

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こんにちは!カインズ町田多摩境店のしつけ方教室で活動中のドッグトレーナーそえじまです。愛犬はジャックラッセルテリアのモナちゃん(5歳)とレアくん(8月で2歳)です。よろしくお願いします。

今回は「愛犬はどうやって飼い主様を見つけ判断するのか」についてお話します。

 

お散歩中に人と遭遇した場合、私達は視覚(目)からの情報に頼っています。もしパッと見た物が何なのか解らない場合、近づいて触り(触感)情報収集をし判断をします。ワンちゃんの場合、大部分は嗅覚(鼻)からの情報に頼り、次に耳(聴覚)を使っています。

ワンちゃんの視覚(目)は人と比べ物体の細部を識別するために焦点を合わせたり、明暗を見分ける能力が大分違います。一部の犬種は近視だという研究結果もあり、70センチメートル以内にある物には焦点が合いずらいそうです。ただ人と比べ目の位置が顔の左右に付いている犬種は視野は広いです。

この事から、愛犬とコミュニケーションを取る際に、私達が人とコミュニケーションを取る感覚で接すると解り合う事は非常に困難になります。人は目に頼り、ワンちゃんは鼻を頼りに生きている為ですね。

 

それでは、愛犬とコミュニケーションを取る為に「オスワリ」を指示しながら、愛犬の様子をチェックしてみましょう。チェックする際は、自宅よりも外の公園がオススメです。飼い主様はリラックスして臨むと良いです。

最初に愛犬の耳をチェックします。名前を呼んでみて、耳が飼い主様の方向に反応があれば聞こえていそうなので褒めてあげましょう。ここで耳に反応がない場合、飼い主様の声ではない、どこかから聞こえてくる音をロックオンしていそうなので、何度も声を掛けても愛犬が反応する可能性は低そうです。

次に、念のため愛犬の目をチェックします。愛犬の目の前で手を振ってみます。もしかしたら反応して振り向いてくれるかもしれません。振り向いたらシッカリ褒めますが、反応がなければ遠くに見える他のワンちゃんにロックオンしていて飼い主様が見えていない可能性大です。

最後に、愛犬の鼻をチェックします。鼻にオヤツを近付けてみましょう、大体ここで飼い主様に気付く事が多いです。

もし、耳・目・鼻に働きかけても反応がなく気付かなかった場合、何度名前を呼んでもオヤツを近付けても口に放り込んでも、イマイチな反応しか返ってこない可能性が高いです。愛犬の心は飼い主様以外の物にロックオンしてしまい、愛犬がその物を怖いと感じれば吠えたりしてしまうでしょう。

 

愛犬が苦手な物(人、犬、車、バイクなど)に吠えてしまうお悩みをお持ちの方は、毎日3~5分で構いませんのでお散歩途中に静かな場所で、耳・目・鼻のチェックをしてみましょう。愛犬が飼い主様の声や身振り手振りに反応出来ない場所があれば、時間に余裕のある時に、再度その苦手な場所を訪れ、愛犬とボーっと過ごすのも良いと思います。

愛犬に優しく声を掛け、愛犬がリラックスできる状態を作っていく事が出来れば、今後10年の生活が互いに楽しく充実したものになるでしょう。

  • 参考書籍:犬の科学 本当の性格・行動・歴史を知る スティーブン・ブディアンスキー著
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犬の学校カインズ町田多摩境店にて、土曜日担当トレーナーとしてパートナー犬のモナと一緒に活動しています。 愛犬と一緒に暮らす様になり人生が充実した、という話は良く聞きますが私もその1人です。 現代では集合住宅でも犬が飼える様になり、犬連れでも入れる公共施設が増えてきました。殺処分ゼロ運動、保護犬の譲渡など犬を取り巻く環境が見直されて来ています。 飼い主様の意識も変わりつつあり、犬のしつけを実践される方も多くなっていますが、共働き・子育て・介護と愛犬のしつけまで手が回らない家庭も多いのではないでしょうか。 私達ドッグトレーナーは全ての家庭犬に、しつけが行き届き、愛犬が楽しく暮らせる社会を目指して行きます。 愛犬の「甘噛み、無駄吠え、引っ張り、トイレ」でお悩みの飼い主さん、お気軽にご連絡下さい。

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