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犬の小話 - 愛犬が吠えたり噛む理由と解決策

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こんにちは!カインズ町田多摩境店のしつけ方教室で活動中のドッグトレーナーそえじまです。愛犬はジャックラッセルテリアのモナちゃん(5歳)とレアくん(8月で2歳)です。よろしくお願いします。

今回は「愛犬が吠えたり噛む理由と解決策」についてお話します。

 

一般的にワンちゃんが、攻撃的な態度(唸り、吠え、噛み)の理由は、6~7割が「不安、恐怖」から来ると言われています。例えば初めて子犬が爪切りをする場合、それを見て不安に感じ爪に当てた瞬間に恐怖が勝り噛んでしまったり、お散歩中に前から苦手な物が迫ってくるので恐怖を追い払う為に吠えたりします。

残りの3割は「痛み」から来ると言われ、例えば持病を抱えていて触られて痛かったり、昔痛い思いをした場所を触られた際に反射的に噛んでしまうパターンです。

その為、ワンちゃんに叱ったり、叩いたりするのは逆効果で、吠え噛みが悪化する事が殆どですので全くオススメ出来ません。

 

もし愛犬が吠えたり、噛んだりしている場合、ワンちゃん自身が「不安や恐怖」を追い払おうとしているので、飼い主様が「あれは怖い物ではないよ、心配しなくて良いんだよ」と教えてあげないといけませんね。

それでは、まず愛犬が何を怖がるのかを飼い主様が知る所から始めてみましょう。初めて教えてあげる場合、恐らく愛犬には10以上の怖い物や状況があると思います。以下のリストを参考にしてみて下さい。

 

<不安や恐怖を感じる状況や人、物のリスト(ごく一部)>

  • 子供
  • 初対面の人(とくに男性と子供)
  • 初対面の犬
  • 見慣れない犬
  • 見慣れない物(帽子やサングラス、傘、野球のバットなど)を身に付けたり持っている人
  • 愛犬から見て奇妙だと感じる動きをしている人
  • 突然動き出す物や大きな音
  • マズル(鼻口)や耳、脚、お尻に触られること
  • 拘束されたり、抱き着かれる事
  • 食べ物や骨、玩具などの大事なものに近づかれる事

「え?子供は怖くないのに怖がるの?」と思うかもしれませんが、愛犬に子供が悪意を持っていなくても、脅威を感じるワンちゃんは多いと思います。実際に愛犬が怖い思いをしていなくても、愛犬がそれは怖い不安だ、と感じていれば吠えたり噛む可能性があります。

 

それでは、どうやってこの不安や恐怖を克服するか、簡単に言えば「さまざまな状況下でトレーニングをする」事です。理想を言えば、愛犬が、どこで、誰の指示(オスワリ等)でも確実に反応する状態になるまでトレーニングを続ける事です。

例として、お散歩中に通る公園で、見慣れないワンちゃんが近づいてくると、愛犬が吠えてしまう場合のトレーニング方法をご紹介します。

  1. 公園で、他のワンちゃんがいない状況で「オスワリ」が出来る様になるまでトレーニングする。
  2. 公園で、遠くに他のワンちゃんがいる状況で「オスワリ」が出来る様になるまでトレーニングする。
  3. 公園で、近くに他のワンちゃんがいる状況で「オスワリ」が出来る様になるまでトレーニングする。
  4. それが出来る様になったら、近づいてくるワンちゃんの飼い主様に、愛犬に「オスワリ」の指示を出してもらい出来たらオヤツを与えてもらう。

この様に、トレーニングを重ね、愛犬の不安や恐怖をかき立てる刺激になりそうなものに対して1つ1つ慣れさせていく事で愛犬は自信を身に付けていきます。

 

ただ、トレーニングを続けていく事は容易ではありません。日々忙しく働き、夜遅く帰って来てから、愛犬に食事を与えたり散歩に連れて行くだけでも精一杯なのに、そこからトレーニングは、余程気合が入っていないと辛いと思います。そこでお散歩途中の1日5分で構いません、初めてトレーニングする飼い主様は、最初からあまり頑張り過ぎず、無理なく続けられるトレーニング法を身に付けて頂くのがオススメです。もちろん、沢山練習するに越したことはないのですが、週末だけ長時間行うよりも毎日コツコツ練習の方が成果が出やすいと思います。

  • 参考書籍:ドッグトレーニングバイブル イアン・ダンバー著

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