こんにちは、犬の学校カインズ町田多摩境店のソエジマです。
今回は愛犬のワクチン接種についてご紹介します。
ほとんどの飼い主の方は年に2種類のワクチン注射をしているわけですが、なぜでしょうか?
ワクチンは大きく2種類!!
- 1つは、法律で義務付けられている「狂犬病ワクチン」です。
- そして感染症等の「病気を防ぐためのワクチン」です。〇種混合ワクチンなんて言われてる、あれです。
ちなみに「病気を防ぐためのワクチン」は任意ですが、愛犬と暮らす為には必ず接種する事をおススメします。
身近に潜む感染症リスク
2018年6月26日 昭島市で犬の感染症(レプトスピラ)が発生したと報告されています。レプトスピラ症は人にも感染する疾患で発熱、元気食欲低下、血尿などの症状が重症度によっては命にかかわる病気です。
2018年8月2日 立川の猫カフェで感染症の一種、猫パルボウイルス(犬も同様の感染症の可能性があります。)に感染した猫5匹が相次いで死亡したことを発表しました。猫たちがワクチン接種をしていたかは解りませんが恐らく未接種だったんでしょう。感染症を起こした猫に触れた人から自宅の猫に移る可能性がありますので非常に怖い事件です。(ちなみに人には感染しません。)
日本の現状を理解しつつワクチン接種に努めましょう
どちらもワクチン接種をしていれば防げた事ですが、「病気を防ぐためのワクチン」は25%と低い接種率が報告されています(伴侶動物ワクチン懇話会の調べ)。なおアメリカ84%、フランス68%ですので、日本の接種率の低さが解ります。
たまに、ワクチンなんか打たなくても大丈夫なんだ、と仰る飼い主さんがいますが、どんな根拠で仰っているのかは解りません。必ず掛かり付けの動物病院の先生に相談してワクチン接種に努めて下さいね。
最後に、防げる病気の一例を紹介
- ジステンパーウィルス感染症:咳、下痢、神経症状と高い致死率
- パルボウィルス感染症:咳、下痢、突然死と高い致死率で特に仔犬のリスクが高い
- アデノウィルス感染症:咳、子犬の突然死、ケンネルコフ(犬風邪)
- レプトスピラ感染症:人にも移る人畜共通感染症
- 犬パラインフルエンザウィルス感染症:咳、鼻水、発熱と犬風邪と呼ばれ、合併症をおこすと重症化