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犬の小話 - 自分の食事の前は待てるのに、なぜ人の食事中に待てが出来ないのか

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こんにちは!カインズ町田多摩境店のしつけ方教室で活動中のドッグトレーナーそえじまです。愛犬はジャックラッセルテリアのモナちゃん(5歳)とレアくん(8月で2歳)です。よろしくお願いします。

レッスンで「待て」は出来ますか?とお聞きすると「食事の際は出来ます」と聞く事が多く、教室で「待て」というと出来ない場合があります。

今回はその理由についてお話したいと思います。

 

大抵の方は愛犬に「お座り、お手、伏せ、待て、来い(おいで)」等を教えると思います。名前を呼び「マテ」と言って、愛犬が止まったら、ご褒美を与えます。それを反復練習する事で、愛犬は待つ事を覚えます。

愛犬が「マテ」と言われ待つ理由は、その後にご褒美を与えてくれる事を理解しているからで、ご褒美が、愛犬の大好きなフードであれば、嬉しいという感情が生まれ、積極的に待つ動作を行う様になります。

 

大抵の場合、自宅で愛犬に食事を与える際「マテ」と言い、数秒でも待つ事が出来たら、「ヨシ」の掛け声で愛犬は美味しそうに食べ始めると思います。

これを自宅で毎日繰り返していけば「マテ」と軽く声を掛けたり、何も言わなくても、まるで人が正座して待つ様に行儀よく運ばれてくる食事を待つ様になります。

これは犬の食事ではありません

これは犬の食事ではありません

 

100%食事の前に待つ事が出来る様になった愛犬は、外に出ても待つ事が出来るかというと、必ずしもそうとは言えず、外で同じフードを提示しても、周りをキョロキョロソワソワして落ち着かない様子を見せるワンちゃんは多くいます。

自宅で食事の前、飼い主様の「マテ」の声には確実に反応している愛犬が、なぜ外では待てないのでしょうか。

 

愛犬が待つ事を覚える要因は、飼い主様の「マテ」の指示だけではなく、その周りの環境も含めてセットで覚えています。

例えば、キッチンの出入り口付近で毎日食事を与えれば、愛犬はキッチンの近くで見聞きした状況とフードの匂いや周りにいる飼い主様やご家族の状況を覚え「今は待った方がいいな」と判断していると思います。

その為、外という自宅ではない場所に連れていけば、自宅の匂いも無ければ、そもそも見える物がまるで違いますし飼い主様以外のご家族がいないなど、自宅で覚えたシチュエーションではないので、飼い主様に「マテ」と言われても出来ないのは至極当たり前だと思います。

 

愛犬が自分の食事の前で待てる様になったのに、人の食事中には待てない事を嘆いている方は、是非愛犬に人の食事中というシチュエーションでイチから「マテ」の練習をする事をおススメします。

そして自宅の中の至る所で「マテ」の練習をして待てない場所が無い様に、そして外に出ても、静かな公園や人通りの多い繁華街等、あらゆるシチュエーションで練習する事が非常に大切です。

そういったトレーニングを重ねる事で、愛犬は飼い主様と一緒だったら、どこでもへっちゃらと自信が持てる様になり、相互の信頼関係がより深まるでしょう。

 

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