こんにちは!カインズ町田多摩境店のしつけ方教室で活動中のドッグトレーナーそえじまです。愛犬はジャックラッセルテリアのモナちゃん(5歳)とレアくん(8月で2歳)です。よろしくお願いします。
犬は咬む動物です。いかに咬まない事を教えていても、急にお子さんが近づいてきたら驚いて咬んでしまうかもしれません。万が一に備え、子犬のうちに「甘咬みの予防法」についてお話します。
子犬を家に迎えて、愛犬に一度も咬まれずに、しつけを終えた方はいないと思います。必ず子犬は咬みますが、子犬が咬むのは正常な事で、子犬同士は咬みつき遊びを行い、遊びの中で相手の子犬にどこまで噛んで良いかを学んでいきます。
まだ子犬の頃は歯は鋭いですが顎の力も弱く、咬まれても大ケガにはなりませんが、子犬が咬まれた時に痛ければ「キャン」と鳴き、その咬み方は痛いよ、と咬んだワンちゃんに伝えていくうちに、お互い上手に遊べる様になります。
ただ愛犬を迎えてから、積極的に子犬の集まり会(パピーパーティー)等に参加しても月1~2回程だと思いますし、咬みつき遊びに発展せずに終わってしまう事もあるかと思います。多頭飼いのご家庭であれば、常時遊び相手になってくれる先住犬がいるかもしれませんが、そうではない場合、飼い主様が咬みつきの抑制を教えて行かなければいけません。
そこで5つのステップに分けて教えていきましょう!今回は1~2ステップまでを、理想は4~5カ月くらいまでを目途に教えていきますが、長引くワンちゃんもいますので諦めずに教えて行きましょう!
子犬の咬みを予防する5ステップ
- 咬むが痛い程、咬まない事を教える。
- 口に指を入れても、全く力が入らない程度にしか咬まない事を教える。
- 「咬まないで」と伝えたら甘咬みを止める様に教える。
- 咬んでと言わない限り咬まない様に教える。
- 様々な状況で咬まない様に教える。
重ねて言いますが、犬は咬む動物なので、いきなり咬みをゼロにしようとすると愛犬は混乱し正しく学ぶ事が出来ないと思いますので、1ステップずつ教えていきます。
まず咬まれた時に叱るのは、あまり良く無い選択で、叱ると余計愛犬が興奮するので咬みが悪化したり、飼い主様への信頼を失い、温厚な愛犬だったのに咬み癖が残る可能性があります。ですが愛犬に甘咬まれても黙っていては愛犬に飼い主様の「咬まないで」という思いが伝わりませんので、教え方を2通りご紹介します。
1つ目は、甘咬みしてきたら「痛い!」と言います。愛犬の性格が怖がりであれば冷静な口調で、元気でやんちゃであれば「痛い!」と叫ぶ必要があるかもしれません。ただし「痛い!」と言ってもテンションが上がる場合は効果は薄そうなので、もう1つの方法も試してみます。
2つ目は、甘咬みしてきたら「痛い」と意思表示をし、部屋から出ていき愛犬を1~2分程独りにし無視します。愛犬が冷静になったら戻り、ご褒美として遊んであげてもよいでしょう。
この2つの方法を試して咬みの力が弱まったなと思う方を選択し継続して教えていきます。手を咬んでも痛くない程度になってきたら次のステップに進みましょう。
ここで大切なのは、愛犬が「痛い」や「部屋から出て無視する」で反省している様子が見られるかどうかが重要です。
例えば3日間程、1つ目の「痛い!」と愛犬にメッセージを伝え続けても咬む力が変わらなければ、飼い主様の声音や言い方が上手くいっていないのかもしれませんし、2つ目の無視は、遊ぶのが大好きな愛犬であれば、手を咬んでしまった事で遊びが中断してしまうので、次からは咬まない様に気を付けて遊ぶ様になります。
今回紹介した方法は、あくまでオーソドックスな方法なので、この通りやれば上手く行くとは断言できないのがとても難しい所だと思います。まずは愛犬の性格を理解し、どちらの方法がベストなのかを試し、愛犬にあった方法を継続して教え、ステップ2「口に指を入れても、全く力が入らない程度にしか咬まない」状態になるまで教えていきます。
この記事を読んで頂き、少しでも愛犬の甘咬み予防に役立てばと思いますが、ご不安があれば是非ご相談頂ければ幸いです。
次回は「「咬まないで」と伝えたら甘咬みを止める様に教える。」方法についてお話します。
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