毎日愛犬と向き合う中で、やる気を引き出すコツを少しだけお話します。
基本は褒めて伸ばそう
現在のしつけ方法は誉めて伸ばす授業が主流です。
リードを引っ張り犬の首にショックを与える様な教え方ではノーリードの場面、例えば自宅やドッグランでは使えませんし、ワンちゃんも我慢しながら教わるので楽しくありません。
リードが無くても、呼べば喜んで来るワンちゃんになることが重要だと考えており本校でも誉めて伸ばす授業を行っております。
もう遅いですよね…
「家の犬は、もう7歳、名前を呼んでも振り向きもしないし、もう遅いですよね…」
「ご飯をあげる時、噛むんです…。散歩に連れて行くときも嫌がって、でもトイレに連れて行かないと」
この様なお悩み、心配ですよね。もちろん仔犬の時から、しつけた方が問題は起きにくいです。
でも成犬になってから、本格的にしつけを教える、ご家庭が多いのも事実ですので、安心してご相談下さい。
また問題行動を抱えてしまった場合、褒めても治りません。でもリードでショックを与えたり体罰なんて言語道断、より関係を悪化させます。
まず、何故問題を起こすようになったか振り返りましょう。原因を特定してアプローチすることで、次第に褒めるトレーニングに移行してみましょう。
しつけのコツ(全年齢対象)
仔犬、成犬、問題を抱えている犬、全てに言える事ですが、何かを教えるのは、時間がかかりますので、3つのコツを頭に入れてみてください。
①覚える早さを他の犬と比べないで下さいね。すぐ覚えたように見えても次の日には忘れてるなんて普通ですよ。
②すぐに成果が出なくても焦らないで下さい。これってやる意味あるのかな?ってくらいで構えてもらえると丁度良いです。
③最後に、飼い主様が疲れているときは、しつけやトレーニングはしない。あまり良いことがありませんのでオススメ出来ません(本人経験談(^_^;)
何を使って褒めるか
前置きが長くてすみません。やっと本題です。
本校では誉める時にありとあらゆるもので誉めて愛犬のモチベーションを引き出そうと試みます。
なお、以下でご紹介する方法は、飼い主様が呼んだら目を見る「アイコンタクト」と「マテ」を学んだワンちゃんが対象です。
誉める時に使うもの一例
○飼い主様の声
○飼い主様の手
○おやつ
○おもちゃ
○愛犬の欲求(下記でご説明します)
例1)
まず静かな場所を確保してください。
飼い主様が愛犬の名前を呼び、アイコンタクトが取れたら「お座り」と指示を出します。出来たら「イイコ」と誉め、おやつをあげましょう。
次に散歩ついでに近所の公園で同じ事をしてみましょう。どうですか?同じように出来ましたか?
静かなご家庭では、すぐに出来ても、外だと周りが気になって、なかなかお座りしてくれなかったのではないでしょうか?
この教え方は飼い主様の声とおやつを使った方法です。これを繰り返すと次第に、どんな場所でも飼い主様の声を聞くようになります。
例2)
次にはじめから、おやつを使わないで愛犬に良い行いを教える方法もありますのでご紹介します。散歩中に愛犬が飼い主様の行きたい方向とは逆方向へ引っ張ります。
そこで飼い主様が「マテ」と言って愛犬が止まったら「イイコ」と誉めて、愛犬の行きたい方向に行ってあげましょう。愛犬は飼い主に何かをすれば願いが叶うと思わせるのがコツですね。
この様におやつ以外にも、あらゆる物事を愛犬のモチベーションに繋げ誉める事が出来ます。でも愛犬の行きたい方向が危険な場合は、「マテ」の後に「おいで」と呼び寄せて元の散歩ルートに戻りましょう。
まとめ
今ご紹介した方法は、ほんの一例です。
愛犬の性格、経験によって教え方が変わります。
また教えた事が、すぐに出来る子と時間のかかる子と様々です。気長に愛犬と学ぶ事が成長の近道となります。ボールを持つことを教えるのに、毎日練習して2ヶ月かかった方もいます。その方も「これやってる意味あるのかな」と自問自答されてました(^_^;)
褒めて伸ばす=甘やかすとは違う、と解っていても、ついつい仔犬の可愛さに、トレーニングせずに、おやつを与えてていたら1歳、2歳になったら豹変した・゜・(つД`)・゜・なんてならないように、早めにトレーニングで慣らして楽しい毎日を送りましょう。