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犬の小話 - 愛犬にオスワリ・トイレを教える前に知っておきたい事

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こんにちは!カインズ町田多摩境店のしつけ方教室で活動中のドッグトレーナーそえじまです。愛犬はジャックラッセルテリアのモナちゃん(5歳)とレアくん(8月で2歳)です。よろしくお願いします。

迎えたばかりの愛犬は社会のルールを知るはずもなく、愛犬は必ず「失敗」をします。その為、失敗しない様に愛犬にルールを教える訳ですが、飼い主様も犬について理解していないと、なかなか上手く行きませんので、どうやって愛犬と飼い主様が親密になれるかについて、お話します。

 

愛犬に教える事は沢山ありますが、大きく3つに分類できます。

  1. 気質問題の対策
  2. 問題行動の対策
  3. オビーディエンスの問題

 

1つづつ解説していきます。

「1.気質問題」とは、「人に噛みつく・人を怖がる・他の犬とケンカをする、他の犬を怖がる、動き回る、動く物を追いかける」等の事で、社会化しましょう、がそれに当たります。気質とは、愛犬の性格だと考えて頂ければと思います。

「2.問題行動」とは「トイレを失敗する・家具を噛む・穴を掘る・吠える・人に飛びつく」等の事を言います。

「3.オビーディエンスの問題」とは「散歩中にリードを引っ張る・逃げだす・呼んでも戻って来ない」等の事で、これを防止するために「オスワリ・フセ・マテ」等をオビーディエンストレーニングと言います。

 

愛犬には、この1~3を教えて行きたいのですが、最優先して対策しないといけないのは「1.気質問題」です。現実的には「2.問題行動」と並行して進める事になりますが、人を噛むのにトイレに連れて行く事は困難ですので、まずは気質問題の対策をしていきます。

気質、という言葉はなかなか馴染みが無い気がしますので、愛犬の性格だと考えて頂けると良いと思います。ワンちゃんは一頭一頭、同犬種でも性格は違いますので、その愛犬の性格に合う対応が必要になります。

 

<性格の一例>

  • 自信がない
  • 怖がり
  • 我が強い
  • ものぐさ(面倒くさがり)
  • 活発
  • 活発すぎる
  • 温厚
  • 内気
  • 引っ込み思案
  • よそよそしい
  • フレンドリー
  • なれなれしい

 

自信がなかったり、怖がりなワンちゃんであれば、隠れたり、空噛みしたり、自分を大きく見せるために唸り歯をむき出す事もありますし、活発すぎるワンちゃんであれば、散歩中に動く物を追いかけ、リラックスして散歩をするまでに至らないと思います。

愛犬の性格はなんでしょうか?何が苦手で何が得意でしょうか?

例えば、外で他のワンちゃんに会う事に自信がない愛犬であれば、自信が付くまで練習する必要が出てきます。非常に地道なトレーニングが必要になりますが、出来るだけ早く「気質問題」を対策出来れば、「問題行動・オビーディエンストレーニング」も上手くいくでしょう。

 

気質問題、問題行動、オビーディエンスに関しては、子犬のうちから対策したいのですが、なぜ気質問題が最優先かというと、問題行動とオビーディエンスに関しては大人のワンちゃんになってから教える事も出来ます。ただ、問題行動の習慣を断ち切り新しい習慣を教えて行く必要があるので子犬よりも時間と手間はかかります。

ただ気質問題だけは、子犬の時に対策しておかないと非常に困難な問題として残ってしまう可能性がありますので、最優先で取り組む事が大事です。

 

ただ私が思うのは、完璧なワンちゃんはいないと思いますし、大人のワンちゃんになってからでも飼い主様が諦めなければ必ず、気質問題や問題行動の解決策はあると考えています。

人間でも完璧な方はいないと思いますし(いるかもしれませんが、私は出会った事はありません。)、それを大人になってからも、努力して改善されているのではないでしょうか。

もちろん他の犬を見て怖い、という気持ちをゼロにする事は出来ないかもしれませんが、軽減する事は出来ると思います。例えば、ワンちゃん同士鼻と鼻を付け合う事は難しいかもしれませんが5mくらい距離を空ければ全然大丈夫という状態は作れると思います。

 

問題行動の吠えや引っ張りは、パッと見て非常に解りやすいですが、その裏に気質問題があるという事を知っておいて頂くだけで愛犬の見方が変わる様に思えます。

またオビーディエンス(オスワリ、フセ、マテ)は愛犬に教えていて非常に楽しいですし、子犬が一生懸命、取り組む姿は微笑ましく非常に良い事だと思いますし、私も教える事は大好きです。

しかし「気質、問題行動、オビーディエンス」のバランスを取って教えていく事を意識出来れば、愛犬との関係性がグッと良くなると思います。

  • 参考書籍:ドッグトレーニングバイブル イアン・ダンバー著

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