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犬の小話 - どうして愛犬は雷や花火の音を怖がるのか?

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こんにちは!カインズ町田多摩境店のしつけ方教室で活動中のドッグトレーナーそえじまです。愛犬はジャックラッセルテリアのモナちゃんとレアくんです。よろしくお願いします。

今回は「どうして愛犬は大きな音(落雷、花火、車の騒音 など)が聞こえると怖がるのか」と、その解決法についてお話します。

 

今年はコロナの影響で夏祭りが中止となり花火を見る機会はありませんでしたが、ワンちゃんによっては花火や落雷の音が聞こえると「背中を丸め、後ろ足が震え、耳が垂れ、動けなくなったり」「その音に向かって吠えたり」「音の聞こえにくい場所に避難したり」します。

性格が「何事にも慎重」で「怖がり」な愛犬に多くみられる行動だと思います。原因は、なかなか断定する事が難しいですが、子犬の時期に、その音(落雷、花火、車の騒音 など)をあまり聞いた事がなく苦手で、音自体に怖いという感情を持っている可能性が高いと思います。

 

ワンちゃんは子犬の頃に様々な「音を聞き、匂いを嗅ぎ、物に触れ」社会化させて行きます。1回目の社会化期は生後3カ月齢まで、2回目の社会化期は生後4カ月~6カ月齢と言われています。

3カ月までのワンちゃんは、どんな物にも興味を抱きまずが、生後3カ月を過ぎると、これまで経験した事のない刺激(音、匂い、物)を心の中で危険な物であると受け止める様になりますので、4カ月からは飼い主様が様々な場所に連れて行ったりして、刺激(音、匂い、物)に慣れさせる練習を行います。これが所謂「子犬は社会化させましょう」と言われる理由です。

 

6カ月までに雷や花火の音を経験しなかったワンちゃんにとっては、これらの音は恐怖の対象となり震えたりする原因になりますので、思い当たる飼い主様は以下の練習を行ってみましょう。この練習は子犬は勿論ですが、6カ月を過ぎたワンちゃんも、是非チャレンジしてみて下さい。子犬よりも学習のスピードは遅いですが根気強く教えていく事で良い変化が生まれます。

 

それでは落雷の音に慣れる練習を例にお話しします。

まずはYoutube等で落雷の音が聞こえる動画を探し、それを愛犬に聞かせます。最初はボリュームを出来るだけ小さくして聞かせ、怖がる様子が無ければオヤツを与えたり、玩具で遊んだりして褒めましょう。

徐々に音を大きくしていく訳ですが、ここで焦りは禁物です。小さな音でシッカリ慣れたと感じてからボリュームを大きくしていきましょう。もし最小ボリュームでも怖がるようであれば音を聞かせる前から、オヤツをガジガジ噛ませ落雷の音に気持ちが向いていない状態から練習すると良いと思います。

これを繰り返し「雷の音=褒められる」という経験を沢山させ、好きな音に変えて行きます。この練習は雷の音以外にもチャイムの音の練習にも使えますのでチャレンジしてみて下さいね。

 

 

上記の様な音に慣らす練習は専門用語で「系統別脱感作」と言います。愛犬と行うトレーニング全てで言える事ですが、褒めるタイミングや適切な方法で行わないと効果が得にくい場合がありますので、その際はご相談頂ければ幸いです。

 

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犬の学校カインズ町田多摩境店にて、土曜日担当トレーナーとしてパートナー犬のモナと一緒に活動しています。 愛犬と一緒に暮らす様になり人生が充実した、という話は良く聞きますが私もその1人です。 現代では集合住宅でも犬が飼える様になり、犬連れでも入れる公共施設が増えてきました。殺処分ゼロ運動、保護犬の譲渡など犬を取り巻く環境が見直されて来ています。 飼い主様の意識も変わりつつあり、犬のしつけを実践される方も多くなっていますが、共働き・子育て・介護と愛犬のしつけまで手が回らない家庭も多いのではないでしょうか。 私達ドッグトレーナーは全ての家庭犬に、しつけが行き届き、愛犬が楽しく暮らせる社会を目指して行きます。 愛犬の「甘噛み、無駄吠え、引っ張り、トイレ」でお悩みの飼い主さん、お気軽にご連絡下さい。

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