こんにちは!カインズ町田多摩境店のしつけ方教室で活動中のドッグトレーナーそえじまです。愛犬はジャックラッセルテリアのモナちゃん(5歳)とレアくん(2歳)です。よろしくお願いします。
昔の私もそうでしたが「オスワリ、フセ、マテ」等を教えて愛犬が出来る様になると満足していましたが、それはとってもモッタイないかなと思います。
今回は「愛犬に教えたオスワリ、マテ等を生活の中に溶け込ませる楽しさ」についてお話しようと思います。
家の中に犬がいる生活に憧れて、ペットショップに行ったり、ブリーダーのホームページを見て「この子かわいいなぁ」とイメージを膨らませている方は多いのではないでしょうか。
実際に愛犬を家に迎えると、最初は「トイレ、甘噛み、吠え、引っ張り、飛びつき」と苦労が絶えないと思います。トイレの場所を一生懸命教えながら、社会化の為に様々な場所に連れ出し見聞きさせたり、他の犬と挨拶をさせたりと、愛犬にとっては生まれて初めての経験だし、初めて犬を迎えた飼い主様にとっても緊張の連続だと思います。
私の犬のしつけ教室にお越し頂く飼い主様のほとんどは初めて犬を迎える方で、トイレ吠え噛みのお悩み相談と同じくらい「どうやって愛犬とコミュニケーションを取っていけば良いのか」に真剣に悩まれてお越し頂きます。
最初に愛犬に教えるのは「名前を呼んだら振り向く関係性作り」の為に「アイコンタクト、オスワリ、フセ、オイデ、マテ」をメインに教えて行きます。それらを教えて出来た時の喜びを愛犬と共有できる時間は、とても貴重で重要な時間だと思います。ただ「オスワリ」が出来たからお終い、にはして欲しくないのが本音だったりします。
愛犬に「オスワリ」や芸事を教える事自体は楽しい事ですし、私も教えるのは大好きですが、皆様に感じて欲しいのは「どうしてオスワリを教えるのか」という事です。「オスワリ」や「フセ」は愛犬を落ち着かせる時に使いますし、「マテ」は更に落ち着かせ、玄関で待たせり、ケージやクレートでお留守番や寝かせる時にも使えますし、「オイデ」等はドッグランや散歩中では必須の指示になってくると思います。
ちょっと話が逸れますが、大人になってからも仕事の関係で資格取得が必要となり、試験勉強をして資格取得される方がいらっしゃると思います。頑張って資格を取得して、それが実務に直結する場合、勉強した事を実地で繰り返し繰り返し勉強し直すので、着実に身について行くと思いますが、実務で使わない資格だと勉強した記憶は薄れ数年後には何も覚えていない、なんて事ありませんか?
実は犬も一緒で「アイコンタクト、オスワリ、フセ、オイデ、マテ」を教えても、日常で応用しながら続けていかないと忘れていってしまいます。よくあるのは「フセ」と言ったら「オスワリ」しかしないとか、「マテ」と言ってもフラフラと歩き始めたりが、忘れて来ている証拠だと思います。
犬のトレーニングと聞くと、しっかり時間を確保して集中して何かを教えないといけないと感じてしまいますよね。子犬の頃に、ある程度「アイコンタクト、オスワリ、フセ、マテ、オイデ」を教えたら、日常の中に混ぜながら教えて行く事をオススメします。
玩具で引っ張りっこ遊びの中に「オスワリ、マテ、オイデ」を使ったり、人の食事中に「フセ、マテ」を教えたり、人と会話をしている時に「オスワリ、マテ」を教えたりするのが良いかなと思います。練習初めは失敗が続くと思いますが、続けていけば必ず愛犬が理解し身に付くのでコツコツ練習してみて下さい。
ある程度教えて満足してしまっている飼い主様、そのままではモッタイないですよ!是非、日常の中に積極的に教えた事を散りばめてメリハリのある生活を目指して頂くと良いかなと思います。
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