こんにちは！カインズ町田多摩境店のしつけ方教室で活動中のドッグトレーナーそえじまです。愛犬はジャックラッセルテリアのモナちゃん（５歳）とレアくん（８月で２歳）です。よろしくお願いします。
愛犬と一緒に外出するのは楽しいです。綺麗な景色を見たり、草花の匂いを嗅いだり、小鳥の鳴き声を聞いたり、犬も人も癒される時間だと思います。ただ、犬の中には外でリラックスして楽しい時間を過ごす事が出来ていないワンちゃんがいます。
今回は「外出先で愛犬と飼い主様がリラックスする為の、ボーっとする練習法」についてお話します。
突然ですが、飼い主様にお聞きしたい事があります。散歩で公園に行き飼い主様がベンチに座り、愛犬を足元に置いた状況を作ります。１～３分くらいしたら愛犬はどの様な状態になっていますか？リラックスしてフセの姿勢になり、ウトウトしてくるようであれば、今回のお話は読まなくても大丈夫だと思います。
もし１～３分程経っても愛犬がソワソワしたり、目をキョロキョロさせたり、それほど暑くないのにパンティング（息をハァハァ）が止まらない様だと到底リラックスしているとは言えない状態です。その時の愛犬の身体の中では、心拍が上がり、体温が上がった状態が続きます。動く物が通ればロックオンしてジッと見つめたり、音が聞こえれば聞き耳を立てる、楽しいはずの散歩が常に気を張った状態が続きます。
飼い主様も、そんな愛犬の姿を見ると、いつ吠えるのか、急に走り出すのではと感じると、ゆっくりとベンチに座っている場合ではありませんので、早々に公園を後にしてお散歩を終了する事が多くなると思います。私は皆様にお散歩は楽しく過ごして欲しいのでリラックスしてお散歩出来る様に、愛犬とボーっとする練習を１日５分で構いませんので練習して頂けますでしょうか。出来れば毎日コツコツ続けて頂き、３週間後愛犬の良い変化を見つけられればと思います。
まずはやり方をご説明しますので、愛犬にリードを付けて、飼い主様は小粒（小指の爪の半分くらいのサイズ）のオヤツを１０粒程用意し、ご自宅のリビングの椅子に腰を掛けて下さい。
飼い主様は大きく深呼吸を２～３回してリラックスします。まずは愛犬に優しく声を掛けて、飼い主様の方に反応してくれたら一粒オヤツを与えましょう。その際、愛犬の目をジッと見ないようにしてくださいね。
１分程経って、飼い主様がリラックス出来て来たら、再度愛犬に声を掛け、自然とオスワリしていたり、呼吸が整った様子であれば良い傾向です。オヤツを一粒与えても良いですし、脇腹辺りを軽く撫でてやっても良いと思います。お互い３０秒程ボーっとしたらオヤツを与え深呼吸、更に３０秒程ボーっとしたらオヤツを与えるをオヤツが無くなる１０回程繰り返して練習は終了になります。
もし声に反応しない様であれば、声を掛けてから３０秒程待って再度優しく声を掛けます。それでも反応がない場合は、鼻先にオヤツを持って行き匂いを嗅がせ反応したらオヤツを与えてあげましょう。
最初は不安もあるかもしれませんが、家の中だけの練習では愛犬の成長が遅くなってしまうので、お散歩中に静かな公園等を見つけて、そこでも同じ練習をしてみましょう。最初、私の体感ですと家の中で出来た事の３分の１くらいしか外では出来ないと思いますが、続けていく事が大切だと思います。
１日１日愛犬は心と体が成長していますので、毎日ちょっとした良い変化を探してあげてみると宜しいかと思います。「今日は昨日より早くオスワリの姿勢になったね」「昨日は何度も吠えたのに３回しか吠えなかったね」とか些細な良い変化を見逃さずに褒めてあげられるかが、とっても大切です。
この「ボーっとする練習」は、愛犬と飼い主様の気持ちを落ち着かせ、リラックスして歩いたり、車の中で静かに待機したり、家の外に向かって吠えるのを止めたり、飼い主様の指示でオスワリやフセの指示を入れるの土台になってくると思います。愛犬が落ち着いていないと非常に指示が入り辛い状況が続き悪習が定着しますので、それを予防する事が出来ると思います。
まずは愛犬と飼い主様が様々な場所（公園、車の中、繁華街、親戚の家、ドッグカフェ、ドッグラン等々）に行き、ボーっとする練習をしてリラックス出来る場所を増やしていく事で愛犬も飼い主様も自信を持ってお出掛け出来る様になりますのでオススメです！
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