こんにちは！カインズ町田多摩境店のしつけ方教室で活動中のドッグトレーナーそえじまです。愛犬はジャックラッセルテリアのモナちゃん（５歳）とレアくん（８月で２歳）です。よろしくお願いします。
玩具に興味がなくボールを投げても無関心というワンちゃんは多くいる様に思います。そんな愛犬に遊びを教えるのは非常に根気がいりますが、犬の習性を活かし、遊びたいという意欲を引き出す方法について、お話しようと思います。
愛犬のしつけ・遊び・トレーニングは、毎日コツコツ行っていくと、突然出来る様になるから驚きますし、それが楽しくてトレーナーをしている様に思います。皆様も諦めずコツコツ続けて頂くと良い発見があるかと思います。
愛犬にとって遊びとは、昔狩猟をして暮らしていた時の本能から、獲物を捕まえたい！追いかけたい！という意欲の表れですので、愛犬が追いかけたい、と思える玩具を提示してあげる必要があります。
玩具の種類は様々で、素材でも「ゴム製、布製、皮製、タオル地」等があり噛んだ際の口当たりが違いますし、形では「ボール、ロープ状、知育玩具、噛んで遊ぶ」などと多種多様な中から愛犬に興味のある物が何なのかを考えてあげましょう。
飼い主様の立場からいうと、将来玩具は褒める道具にしたい場合、持ち運びがしやすい物が良いと思いますが、ボールなど小さすぎると手を噛まれてしまう恐れがありますので、ロープやタオルの様な長めの玩具を使うと良いと思います。
愛犬に追いかけたい！と思う様に興味を引くわけですが、良くない誘い方は「玩具を目の前で振ってみたり、近付けたり、口の周りに押し当てたりする」事です。最初に玩具は獲物と言いましたが、捕まえようとする愛犬に獲物（＝玩具）が自ら口の中に入っていったり、安易に近づく事はないからですね。
また「遊ぼう、遊ぼう！」と飼い主様だけが盛り上がっても、愛犬が引いてしまってはいけません。玩具に興味のない愛犬を遊びに誘う際は、飼い主様と愛犬のテンションを同じにして、あまり喋らない所から始めます。
愛犬の目の届く所に、玩具を置いて、愛犬が姿勢を低くしたり、ジッと見たら、黙ってオヤツを与えて褒めてあげましょう。玩具を置いてロックオンする様になったら、今度は愛犬から遠ざける様に動かします。捕まりそうで捕まらない程度に動かしては止めて、愛犬がジリジリと近づいてきたら成功です、褒めても良いですし、そのまま遊びを継続しても良いでしょう。
玩具に興味のない愛犬を誘った際の良い兆候は、以下が当てはまると思いますのでチェックしてみましょう。
玩具を置いたらジッと見る。
玩具に対して姿勢を低くしてジリジリ寄ってくる。
玩具が逃げる素振りをしたら飛び付こうとする。
もし遊びに誘った際、愛犬が飼い主様の方を見て「いいの？」と不思議そうな顔をしていた場合、飼い主様の前ではこういう事をしてはいけない、と思っているのかもしれません。その場合、長いロープやボールに紐などを付けて、玩具と飼い主様が距離をおいた方が安心して遊べると思います。
ワンちゃんの性格は十犬十色、遊びの誘い方もそれぞれ違います。愛犬が何に興味があるのかな？、どうやったら興味を持つのかな？、と愛犬の気持ちを読む所から始めて頂き、今回ご紹介した誘い方を試して頂けると、上手に遊べる様になると思います。
- 参考書籍：「犬と遊ぶレッスン」テクニック イェシカ・オーベリー著
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