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犬の小話 - リードを引っ張ると動かなくなる愛犬の気持ち

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こんにちは!カインズ町田多摩境店のしつけ方教室で活動中のドッグトレーナーそえじまです。愛犬はジャックラッセルテリアのモナちゃん(5歳)とレアくん(8月で2歳)です。よろしくお願いします。

前々回からワンちゃんがストレスや不安を感じた時、自分を落ち着かせたり、他人や他のワンちゃんと仲良くしたい時に「目線を逸らしたり」「顔の向きを変える」カーミングシグナルについてお話しました。今回は、お散歩中に見せるカーミングシグナルについてお話します。

 

愛犬と一緒にお散歩していると、他のワンちゃんと擦れ違う時、愛犬が飛びつかない様に飼い主様がリードを軽く引いて動きを止めたり、気になる地面を見つけ匂いをクンクンし始めたのでリードで「行こう」と合図を送る事があると思います。その時、愛犬がスムーズに飼い主様に付いて来てくれる時と、愛犬が頑なに動かなかったり、体の向きを飼い主様と逆の方向に向け、なかなか付いて来ない事がありませんか?

 

愛犬にリードで合図を送っても付いて来ない時、もしかしたら飼い主様側の気持ちが「他のワンちゃんに吠えないかと緊張したり」「先を急ぎたいから焦ったり」「匂い嗅ぎが長く苛立ってしまったり」知らず知らずのうちにリードを引く手に力が入っている事があります。その様子を見た愛犬が、飼い主様の不安や緊張を感じ取ってしまい、そのストレスを解消するために、体の向きを飼い主様から逸らせているかもしれません。

これは全ての愛犬に言える事ではありません。トレーニング経験の有無や社会化の程度にもよりますし、子犬の頃から積極的に外の世界に連れ出し社会化の程度もありますが、飼い主様の緊張や不安は少なからずリードから愛犬に伝わっていると思いますので、飼い主様は出来るだけリラックスし、堂々と歩いてあげると愛犬も安心出来ると思います。

 

この様な「体の向きを変える」カーミングシグナルは様々なシチュエーションで見る事が出来ます。お散歩中、飼い主様が普段よりも強い力でリードを持っていて、グッと強く引っ張ると、飼い主様から体をそらし、さらに強く引っ張ると、今度は愛犬がリードを引っ張り歩くのを拒否するかもしれません。ワンちゃん同士がドッグラン等で激しい遊びをしている時に、体を横や後ろに向け「少し落ち着けよ」とメッセージを出している事もありますので、じっくり観察してあげると面白いと思います。

ただお互いヒートアップして喧嘩になる時は、真っ先に止めてあげて下さいね。

 

これらのカーミングシグナルは、体の向きを変えたら必ず当てはまるという物ではありません。その時の愛犬の心の状態や体全体から発するイメージから、今愛犬がどういった状態なのかを観察し、例えば愛犬から不安を感じたタイミングで体の向きを変えたら、それはカーミングシグナルだと言えます。ただ愛犬が歩いていて興味のあるものに歩み寄った時に、たまたま飼い主様から見て体の向きを変えたのはカーミングシグナルではないです。

大切なのは愛犬の心を観察し、もし愛犬が不安や緊張や恐怖を感じている場合に、出来るだけ穏やかにリラックスさせる事が一番で、カーミングシグナルはそれのヒントになると思います。

参考文献:カーミングシグナル テゥーリッド・ルーガス著

 

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