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犬の小話 - 愛犬が飛びつく理由と改善策

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こんにちは!カインズ町田多摩境店のしつけ方教室で活動中のドッグトレーナーそえじまです。愛犬はジャックラッセルテリアのモナちゃん(5歳)とレアくん(2歳)です。よろしくお願いします。

皆様は愛犬が飛びついた時に叱りますか?それとも歓迎しますか?今回は「なぜ愛犬は飛びつくのか」についてお話しようと思います。

 

まず飛びつきの改善策から言うと、愛犬が人や犬に挨拶をする際は「オスワリ」か「フセ」「マテ」をする様にしつければ済みます。それでは詳しく解説していきたいと思います。

 

私のレッスンには、大人の犬(成犬)になってから飛びつきで困っているとお越し頂く場合が多いですが、子犬の頃に「飛びつきに悩んでいて…何とかなりませんか?」とお越し頂く飼い主様は、あまりいらっしゃいません。

それは何故かというと、子犬の飛びつきに悪意を感じないからだと思います。笑顔で腿あたりや腰辺りに飛びついて来た姿は、嬉しそうですし、キャンキャンと鳴けば母性をくすぐる仕草に見えると思います。

愛犬が飛びつく理由は様々ですが、最初たいていの子犬は「こんにちは」「ママ、パパお帰りなさい」「会えてうれしいです」と素直な気持ちで飛び付く事が殆どだと思います。そんな姿を見て、子犬の頃は体も小さく飛び付かれても、犬好きな方なら「カワイイ!」「良い子!」と大歓迎するのではないでしょうか。

 

そんな感じで、知らず知らずのうちに飼い主様が愛犬に飛びつきを推奨している事が多く、愛犬は、いつの間にか飛び付いたら良い事があると学んでいき、成犬になり体が大きくなると状況が変わり、特に中型、大型犬の場合は飛びつきが問題視されるようになってくると思います。

愛犬の気持ちになって考えてみたいと思いますが、子犬の頃は飛びついたら大歓迎してくれたのに、成犬になって大きくなっただけで飛び付いたら一転「ダメ!」と叱られるとは何て理不尽なんだ・・・と愛犬は感じているに違いないと思います。

余談ですが、私も理不尽な体験は沢山ありますが、学生の頃、弓道部に所属していました。武道なので礼儀作法には厳しかったですが、それも含めて弓道は好きでした。歩く時はすり足で、部屋に入る際は一礼をする様に先輩から教わりましたが、ある時先輩の虫の居所が悪かったのか、呼び出された際「ちんたら歩いてないで早く来い」と怒鳴られて叱られた事があります。いつもは足音を立てると叱るくせに一転早く走って来いとは・・・非常に驚いた事があります(笑)

 

犬の話に戻りますが、最近では少なくなりましたが、ドッグトレーニングの本には様々な飛びつきの叱り方が書いてありました。飛び付いたら、リードを真下に引っ張る・鼻っ面にデコピンする・大声で叱る・顔に苦い水を掛ける・前脚をギュッとつかむ・後脚を踏む・胸に膝蹴り、と何とも武闘派な改善策が並び、まるで軍隊の様です。

もし愛犬が「こんにちは」「ママ、パパお帰りなさい」「会えてうれしいです」という気持ちで飛び付いて来ているのであれば、決して痛みを与える方法はオススメしませんし、もし実践するとしても適切に叱るタイミングは非常に難しいと思いますので万人向きではないと思います。

 

それではどうすれば良いかというと、冒頭書いた通り、愛犬が「こんにちは」「ママ、パパお帰りなさい」「会えてうれしいです」と人や犬に挨拶をする際は「オスワリ」か「フセ」「マテ」をする様にしつけてあげて下さい。

オヤツを使えば、なお簡単に教える事が出来ます。オヤツを鼻先に近付けて上に持ち上げれば「オスワリ」、下に下げれば「フセ」、オヤツをジッと見つめさせれば「マテ」になりますので1日5分コツコツと教えてあげて下さい。十分に「オスワリ」「フセ」「マテ」が出来るようになったら実践編です。

飛び付きのお悩みで多いシチュエーションは、外出から帰って来た時の大歓迎による飛びつきです。あまりにハイテンションなので「オスワリ」「フセ」と言っても聞いてくれないと思いますので、外出からお疲れの所申し訳ございませんが、玄関で愛犬が落ち着くまで暫く待ちます。少し落ち着いて来たなというタイミングで「オスワリ」をさせ出来たら褒めて自宅に上がり、再度家の外に出て改めて玄関から入ります。歓迎してくると思いますが2回目の方が落ち着いていると思いますので、同様に「オスワリ」をさせます。2回目より3回目の方がより「オスワリ」をさせやすいと思います。

あらゆるシチュエーションで飛び付かなくなってきたら、愛犬の「こんにちは」「ママ、パパお帰りなさい」「会えてうれしいです」という気持ちに応えてあげる事も忘れない様にしましょう。玄関に入ったら「オスワリ」「マテ」をさせ、飼い主様はしゃがみ、「愛犬ちゃん、良い子、ハグして良いよ」と両手を広げ飛びつく様に促します。これで飼い主様が愛犬を可愛がりたい欲求と愛犬が飛びつきたい欲求が満たされWin-Winの関係性が築けると思います。

もちろんケガにだけは気を付けて下さいね。ハグは優しくするものですから。

 

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