こんにちは!カインズ町田多摩境店のしつけ方教室で活動中のドッグトレーナーそえじまです。愛犬はジャックラッセルテリアのモナちゃん(5歳)とレアくん(8月で2歳)です。よろしくお願いします。
「愛犬のトイレの教え方」について、前回愛犬のトイレ環境についてお話しました。今回は愛犬に正しいトイレの場所の教え方についてお話します。
- 前回の記事:https://wp.me/p8FIcA-E2
最近、毎日ブログに記事を挙げるようになり、レッスンでお会いする飼い主様に「ブログの内容参考になりました。」や「愛犬が吠える理由が、先生のブログを見て、なるほど!と思いました」と言って頂き、とても嬉しいです。皆様からの声を糧に頑張って書いて行ければと思います。
そんな中、以前レッスンに通って頂いていた、かんべえくんのママさんからメッセージを頂きました。「最近、家の中でトイレをしなくなりました。ただ雨が続くので外でもなかなか出ず、自分の匂いを外に付けたりしても上手くいきませんでした。トリミングで外出した時は、事前に排泄させておきたいが上手く行かなく困っています。」
かんべえくんママさん、メッセージありがとうございます!愛犬の排泄をコントロール出来れば良いのですが、生理現象なので難しいですよね。ワンちゃんの習性も絡めて、飼い主さんが、そこで排泄して欲しいと思うトイレの場所の教え方について解説してみようと思います。
ワンちゃんの習性として、生後2~3週間たつと、子犬ちゃんには巣穴の付近を清潔にする本能が働き、巣の外へ出て用を足すようになると言われています。しつけの本には家の中は巣穴なので外に連れ出してトイレをさせましょうと書かれていたり、家の中で排泄させてから散歩に行きましょう等、色々な教え方が紹介されています。
個人的には、日本の住環境を考えると、一軒家に庭があればそこをトイレにする事も出来ますが、都会だと難しかったり、マンションだと到底出来ないと思いますので、家の中でも外でも排泄出来るのが好ましいかと思います。
そこで前回、「寝る場所(巣)」と「トイレ」を分けて設置しましょうと提案しました。1つのケージしか設置できなければ、寝る場所とトイレを隣り合って置く事になりますが、この習性を踏まえると、出来るだけ離して設置するのが好ましいです。
今回メッセージを頂きました、かんべえくんは、「外でしか排泄をしないが、雨の日は嫌がって外でもしない。」でしたので、それを「家でも排泄が出来て、雨の日でも出来る」様に改善策を考えて行きます。
まず排泄を催すタイミングは「遊んだ後、動いた後、食後、飲水後」で、特に動いた後に催すタイミングが高いです。愛犬は狭い所だと排泄を我慢し解放されると排泄したくなる可能性が高くなるので、まずは愛犬を「寝る場所(ケージ、クレート、リードを付けて柱に係留等)」で静かに待てる状態を作ります。
30分~1時間程経ちましたらトイレに連れて行きましょう。寝ていた場所からトイレまでの道中、愛犬が動くと膀胱が刺激され、トイレに辿りついた時に排泄出来たら沢山褒めてあげましょう。これは外で排泄させる場合も同様で、例えば車で移動させる際はクレート等の入れ物で待機させて、車から出して暫く歩かせると排泄する可能性が高まります。
愛犬を静かに待機させて解放する事で、飼い主様が徐々に愛犬の排泄タイミングが解ってくると思いますので、今度は成功を褒めて定着させて行きます。
トイレが成功して褒める時は「誉め言葉」を掛けて「オヤツを1つ2つ」与えます。子犬ちゃんの場合、最初はトイレの上で出来ない事があるかもしれませんが、近くまで行ってもう一息だったら「誉め言葉」と「オヤツを1つ」だけを与えたり、トイレのど真ん中で成功出来たら「誉め言葉」と「とびっきりのオヤツを1~3つ」と報酬グレードに差をつけると愛犬は頑張ってくれると思います。
また外での排泄でも、飼い主様がして欲しい場所(人の迷惑にならない場所)で成功したら「誉め言葉」と「とびっきりのオヤツを1~3つ」与える等して定着させましょう。
更に応用として、愛犬が排泄しようとしたら「ワンツーワンツー」や「シーシー、シーシー」のコマンドを声掛けしておくと、将来そのコマンドが聞こえると愛犬が排泄を催したくなるのでオススメです。
- 参考書籍:ドッグトレーニングバイブル イアン・ダンバー著
- 参考書籍:犬の科学 ほんとうの性格・行動・歴史を知る スティーブン・ブディアンスキー著
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